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ADLULUCAのスタッフ、CHIYOのブログ
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金町界隈・大渕

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山の手線で西日暮里から地下鉄千代田線に乗り換えるといつの間にかそれが常磐線になっていて地下鉄料金とJR料金をダブルで取られるという詐欺のような路線がある。乗っているうちに金町に着く。

金町は小さな駅だが京成の支線の終点でもあり乗降客は多く、それなりに賑やかな感じである。駅前のampmではコンビニの店頭で不良少年ならぬ貧乏中年がいて3人固まってビールを飲んでいてこちらもファイトが湧いてくる。そのうちああなってもいいや、幸せそうだもんと思うのである。そのampmから京成の支線の線路沿っていくと小さな踏切があってその先が目当ての横丁である。名前がついている筈だが注意散漫なのでまだ確認できていない。

横丁の左右両側には種種雑多な業種の店とそれから飲み屋が1軒ずつ交互に並んでいてまさにはしご状になっているので、はしご酒というのはこういうところで1軒で30分ずつ飲み歩いて行くのが本格なのだろうと思う。クリーニング店が狭い道を挟んで2軒あり、マーケティングや店舗戦略など糞食らえといった感じが大変癒される。途中いくつもいくつも捕まりそうな店があるがぐっと我慢して奥へ奥へと入っていく。少し飲み屋がまばらになり始めたころに「もつ焼き・大渕」がある。時刻は夕方というにはまだ少し早い4時半だが遠慮なくやっているのでこちらも臆面もなく引き戸を開けて中に入る。

店内は厨房というよりも台所といった感じのものがカウンターで囲んであり、その端は小さい窓で通りに面していてそこからでも串を買えるようになっているらしい。カウンターの他には4人掛けの貧相なテーブルが2つと、その奥は小あがりになっていて座卓が2つか3つ並んでいる。テーブルが片方空いているので連れが後から来る旨を告げるとそこに座らされる。カウンターにはすでに常連らしい客が何名か貼り付いていて、私のすぐあとにきた老夫婦で合計6名となって埋まってしまった。

レモンハイ280円とアブラのスタミナ焼き3本250円、それにレバ刺し350円を頼むと資生堂の月のように細くて長身の飄々とした老旦那がレモンハイをまず運んでくる。中では息子らしいもっと長身の若い男の子が包丁を握り、その横で母親らしい威勢のいいおばさんが焼き物を焼いている。

ちょっと化学的な味のする黄色がかったレモンハイを舐めていると、そのうちにアブラとレバ刺しがくる。アブラは豚の背脂の塊を切り分けて茹でておいたものを串に刺して焼いているもので、もちろんほぼ100%脂身であってこれが秘伝のタレを付けて焼いているらしいスタミナ焼きとなってじうじうと出てくる。熱いところをほおばるとカリっとした外側に続いてアブラがじくじくしみ出てくるのがいかにも身体に悪そうで誠に滋味という感じがする。

10分ほど遅れて到着したモツ友が席に着く。チューハイとコブクロ塩3本を頼むとすぐに乾杯をする。カシラタレ3本、アブラスタミナ焼きもう3本を追加してアブラまみれになりながら少しずつレモンハイを舐めていく。ヤサイを頼んで健康に留意する気持ちなどサラサラない。キツめのタバコに火をつけて深く吸い込み、アブラ、カシラ、レモンハイ、アブラ、カシラ、レモンハイ、とマシンのような正確さで繰り返していくうちに身体に悪いものを摂取し続けている感覚が全身に染み渡り恍惚となる。レバ刺しに添えられた芥子を塗りたくって食べるアブラは塩味も濃くて最高だ。連れもさらにコブクロ塩を3つ頼んでチューハイをお代わりする。黙々と食べるかと思うと、時々目を合わせてヒヒヒと笑う。愛し合っているのだ。

さくっと小1時間で切り上げて店を出る。お勘定は二人合わせて2490円。次の天国を目指して店を出る。並んで歩いていくとこうしてだんだんダメになっていく連れがいるという感覚が身体中にみなぎって何とも幸せになれる。それが金町というところである。
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by chiyo68 | 2007-08-09 23:35 | ちよ散歩
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